気づいたら、1日が予定と通知と締切で埋まっている。
仕事が終わって家に帰ると、なんとなく動画を流して、そのまま寝落ちする。
「今日、自分のために空いていた時間って何分あったんだろう」と感じる日があります。
私はジュリエット・ファント著の『WHITE SPACE ホワイトスペース』を読みました。
この本でいうホワイトスペースは、意図的に予定を入れず、思考と回復のために残しておく空白の時間です。
この記事では、本を読んで変わった時間の見方と、忙しい会社員でも始めやすい空白の作り方をまとめます。
この記事でわかること
- 空白の時間がサボりではない理由
- 忙しい日でも入れやすい1〜3分の余白
- 通知や予定に奪われないための守り方

忙しい人ほど、空白を削ってしまう
忙しい時ほど、私たちは空白を最初に削ります。
通勤中はスマホで情報を入れる。
会議と会議の間はメールを返す。
帰宅後は動画で頭を埋める。
休んでいるようで、脳はずっと何かを処理しています。
仕事や職業生活に強い不安・悩み・ストレスを感じる労働者は半数を超えます。
原因には仕事の量や質も大きく関わっています。
そんな状態で、さらに隙間まで埋めてしまうと、考える余力が残りにくくなります。
空白は、暇な人の贅沢ではなく、忙しい人ほど先に確保したい回復時間です。
「何もしない時間」はサボりではない
『WHITE SPACE』を読んで一番刺さったのは、何も入れない時間を「生産性の敵」ではなく「燃料」として扱う視点でした。
それまでの私は、空白があると少し不安でした。
通勤時間は情報収集、待ち時間はSNS、作業の合間はメール。
何かしていないと、時間を無駄にしている気がしたんですよね。
でも、本を読んでからラベルを貼り替えました。
- 何もしていない時間 = 頭を掃除する時間
- ぼーっとする時間 = 次の一手を考える時間
- スマホを見ない時間 = 自分に戻る時間
空白は、止まる時間ではなく、次に進むために整える時間です。
まずは1〜3分のマイクロ空白から始める
いきなり30分の空白を作ろうとすると、たぶん続きません。
まずは1〜3分で十分です。会議が終わったあと、次の作業に入る前に目を閉じる。
駅のホームでスマホを見ずに、今日やらないことを1つ決める。
仕事を終える前に、明日の最初のタスクだけメモする。
2022年のメタ分析では、10分以内の短い休憩、いわゆるマイクロブレイクが、疲労感の軽減や活力の回復に役立つ可能性が示されています。
大げさな休暇でなくても、小さな区切りには意味があります。
私も休憩時間の最初の5分だけ、スマホを見ない時間にしました。
最初は手持ち無沙汰でしたが、だんだん「今日は何を減らすか」が見えるようになりました。
最初の空白は、たった1分で大丈夫です。
週1回だけ、カレンダーに空白を予約する
1〜3分に慣れたら、週1回だけ15〜30分の空白をカレンダーに入れます。
予定名は、そのまま「ホワイトスペース」でいいと思います。
やることは、ノートを開いて、今いちばん気になっていることを書く。それだけです。
仕事のこと、お金のこと、副業のこと、生活の疲れ。
頭の中で散らばっているものを、いったん紙に出します。
ポイントは、その時間に新しい情報を入れないことです。
スマホを見ながら考えると、すぐ別の刺激に引っ張られます。
空白を作る日は、通知を切って、ノートとペンだけにします。
空白がつぶれた日の戻し方
予定は必ず崩れます。
急な会議、残業、家の用事。
せっかく作った空白が消える日もあります。
そこで大事なのは、ゼロにしないことです。
15分取れなかったら3分にする。夜にできなければ、寝る前に照明を落として深呼吸だけする。
通勤で無理なら、昼食後にスマホを見ない1分を作る。
マルチタスクは一見効率的に見えますが、APAが紹介する研究では、タスクの切り替えによって生産性が大きく落ちる可能性が示されています。
だからこそ、短くても一つのことに戻る時間が必要です。
空白は、完璧に守るものではなく、つぶれても小さく戻すものです。
まとめ
ホワイトスペースは、何もしないだけの時間ではありません。
予定、通知、情報で埋まりすぎた頭をいったん静かにして、自分の優先順位を取り戻すための時間です。
忙しいから空白を削るのではなく、忙しいからこそ空白を入れる。
『WHITE SPACE』を読んで、私はこの順番をかなり大事にするようになりました。
まずは今日、通勤や休憩の中で1分だけスマホを見ない時間を作ってみてください。
たった1分の空白でも、自分の時間を取り戻す入口になります。
私のToDoリスト
- 今日の空白候補を1つだけ書く
- 1分だけスマホを見ない時間を作る
- 週1回のホワイトスペースをカレンダーに入れる


