導入
毎日、昼にコンビニで弁当と飲み物を手に取る——気づけば月の終わりに財布が軽い。私もまさにこのパターンでした。
「このままじゃお金が貯まらない」。そう思ってお昼の弁当を自分で作ることから節約を始めました。やり方はシンプルです。おかずを3日分まとめて作り置きし、ご飯は朝レンジで温めて詰めるだけ。最初は面倒に感じても、続けるほど習慣になり、苦痛は消えていきます。この記事では、データと体験談を交えながら、今日から無理なく始められる「弁当節約術」をお届けします。
私は弁当のおかずを「3日分だけ」作り置きしています。冷凍の食感があまり得意ではないからです。冷凍で問題ない人は「1週間分まとめて仕込む」のも十分アリ。自分の続けやすい型を選べばOKです。
目次
現状・課題の理解
日本人の「平日ランチ」をめぐる現実はこうです。
- 昼食代の相場感:SBI新生銀行の調査では、男性709円/女性694円。外部の調査では全体平均452円という結果もあり、方法や対象で幅がありますが、ランチ代の上昇と家計の圧迫は共通項です。
- 弁当・おにぎり・外食の物価感:おにぎりや弁当、外食の価格はここ数年で、おにぎり約3割、弁当約2割、外食約5%も上がっており、中食・外食の値上がりが続いています。
- 家計の構造変化:総務省の家計調査では、2024年のエンゲル係数28.3%に上昇。食費の比率が重くなっています。
- 健康面:食塩相当量の目標は男性7.5g未満・女性6.5g未満。弁当は自分で味付けを調整でき、減塩がしやすいメリットがあります。
- 安全面(衛生):正しい取り扱いなら、盛り付け後7時間以内はリスクが少ないとする指針があり、さらに「つけない・ふやさない・やっつける」の三原則が推奨されています。
可視化すると:
- お金…「毎日700円前後」→1か月(平日20日)約14,000円
- 時間…朝の段取りが重荷→作り置きで負担を分散
- 健康…市販品は塩分・油分が上振れしがち→自炊は調整可能
- 心理…疲れて決断力が落ちる→ルーティン化で自動運転
原因分析・体験談

つまずく正体は“決める疲れ”と“準備の摩擦”です。
人は新しい行動を定着させるまでに時間がかかります(習慣化するまでに)。実生活データで習慣化には平均66日程度という研究があります(個人差あり)。「もし朝バタついたら、冷凍ご飯+作り置きから1品詰める」のようにIf-Then(実行意図)を仕込むと成功率が上がります。
私の失敗と成功
最初は「毎朝すべてを作る」設計で連敗。前夜の自分に仕事を渡す(作り置き)へ切替え、3日分の副菜を作るようにしたら定着。朝はご飯を温めて詰めるだけにして、心理的ハードルを激減させました。
解決策と実践ステップ
Step1:目的を“数値”に落とす
例)「平日20日のうち15日を弁当に」「月7,000円浮かす」
Step2:3日サイクルの作り置き
- 土日どちらか or平日の夜に3品×3日分を一気に。
- 主菜1+副菜2+ご飯が基本形。味は基本薄めで。
Step3:朝の工程は15分以内に固定
- 冷蔵庫からおかずを取り出す→ご飯を温める。
- 調味・加熱は基本ゼロ。保冷剤・保冷バッグをセットにして保管。
Step4:If-Thenの仕掛け(実行意図)
- もし寝坊→冷凍ご飯+ふりかけ+おかず
- もし前夜に作り置きできず→ご飯だけは炊いておにぎりにする
(If-Thenは行動科学の定石です)
Step5:衛生ルールのミニマム
- 完全に冷ましてから詰める・水分はキッチンペーパーでオフ。
- 低温または高温を維持、直射日光を避ける。7時間以内の喫食を目安に。
Step6:家計ログで“可視化”
- 弁当日×単価を家計アプリに入力。2週間で効果が見え始め、続ける動機になります。
チェックリスト&コスト比較表
弁当スタート・チェックリスト(1行=1タスク)
- 目標(例:月15弁当・月7,000円浮かす)を書き出す
- 3日分の主菜1+副菜2を決めて買い出し
- 作り置きは薄味・冷却・水分オフで保存
- 朝の手順を15分以内に固定(詰めるだけ)
- If-Thenを3つ用意(寝坊/未仕込み/雨天買い出し)
- 保冷剤・保冷バッグをセットで保管
- 家計アプリに弁当日数と支出を記録
コスト比較(例:平日20日稼働)
| 項目 | 1食あたり | 月額(20日) |
|---|---|---|
| 市販ランチ相場(例) | 700円前後※ | 14,000円 |
| 自作弁当(例) | 350円程度 | 7,000円 |
| 差額(節約額) | 月7,000円 → 年84,000円 |
※相場例の背景:SBI新生銀行の昼食代は男性709円・女性694円。別調査では全体平均452円/424円、外食は1,243円など。方法の違いはあるものの、自作の方が安いという方向性は一致します。
専門情報・一次情報の引用
- 昼食代の実態:SBI新生銀行「2024年会社員のお小遣い調査」—男性709円/女性694円。
- ランチの物価感・内訳:リクルート「有職者のランチ実態調査」—全体平均452円、外食1,243円など。2025年は平均485円という報道も。
- 中食・外食の支出トレンド:農林水産省の家計調査分析—おにぎり・弁当・外食の支出指数が上昇。
- 家計構造(エンゲル係数):総務省「家計調査 2024年」—エンゲル係数28.3%。
- 減塩目標:日本人の食事摂取基準2025—男性7.5g未満・女性6.5g未満。
- 食中毒予防:厚労省「弁当・惣菜の衛生規範」、農水省「お弁当づくりによる食中毒予防」(三原則)。
- 習慣形成と実行意図:Lally(2010)—行動の習慣化、Gollwitzer(実行意図)関連知見。
まとめ・次のアクション
- 要点:①弁当は家計に直結、②3日作り置き+朝は詰めるだけで続く、③If-Thenで挫折しにくい、④衛生と減塩の基本を守る。
- 最初の一歩:今週末、主菜1+副菜2の3日分を作ってみましょう。
- 長期習慣化:2か月(約66日)を目安に「弁当が当たり前」になる設計に。記録が続ける力になります。
最初は平日の夜に弁当づくりをこなすのは大変。だから、休日に1週間分をまとめて仕込むのが現実的です。習慣化は“日々の積み上げ”。はじめのうちは、弁当で浮いたお金を見える化して楽しみにする——それだけで続きやすさが変わります。
時間配分と買い物リスト
- 所要時間の目安:作り置き45–60分、朝10–15分。
- 買い物リスト(3日分)
- 鶏むね 300g、卵 6個、好きな野菜 適量、米(炊飯)、酢・塩麹・こしょう・オリーブオイル
- 道具:フタ付き保存容器、小分けカップ、保冷剤・保冷バッグ、温度計(慣れたら不要)
失敗時のリカバリー(If-Then)
- If 寝坊 → Then おにぎり+ゆで卵+作り置き1
- If 前夜未仕込み → Then 納豆+レンチン野菜+ツナ缶
ランチの外食は平均1,243円(2024調査)。“外食する日をあえて決める”方が家計も心理もブレません。


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